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2011年10月25日
前回は、「日本列島のレイライン」について示しましたが・・・
今回は、このレイラインから見えてくる、"ある図形"について解説します^^;
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日本列島に残る巨大なレイライン・・・
こうなると、これほどの規模で、日本各地に、壮大なレイラインを築いたのは誰か?
・・・というのが気になります^^;
ですが、これはハッキリ言ってしまえば、
大陸から渡ってきた渡来人の一族、、、秦氏(はたうじ)によるものだと断言できます。
なぜならば、レイラインに残る史跡のほとんどが、
秦氏の先祖が建立した史跡だからです^^;
「秦氏と言うのが何者か?」というのは、
ここでは敢えて詳細に述べる事はしませんが・・・
簡単に言えば、日本の天皇家の始祖である神武天皇(応神天皇)を助け、
大和朝廷が樹立に大きく携わったのが、秦氏と言う氏族です。
旧来、弥生時代から古墳時代にかけて、突然、それまでの小さな円墳が、
大規模な前方後円墳が現れるようになったのは、彼ら秦氏の影響によるところが大きいです。
さて、酒船石が作られたのは、奈良県明日香村にあることから、
飛鳥時代前後に作られたものだと推察されます。
※飛鳥時代とは、推古天皇元年(593年)に聖徳太子が摂政になってから、
持統天皇8年(694年)の藤原京への移転までの約102年間を飛鳥時代と呼びます
飛鳥時代には、かの有名な聖徳太子の治世の時期もありましたが、
その右腕となり活躍したのが、秦氏の族長である「秦 河勝」でした。
で、この秦氏ですが、かなり変わった氏族で、自らは政治の表舞台に立つことはせずに、
政治・宗教・生産活動・文化を大きく発展させた殖産豪族であったことが知られています。
それと同時に、秦氏の氏族は、"ある特殊な信仰"を持っていました。
それが・・・『常世信仰(とこよしんこう)』なるものです。
常世(とこよ)とは、神々が住まう、蓬莱山がある世界―理想郷です。
古代では、そんな常世の国が、はるか海の彼方にあると考えられていたのです。
その常世の国は、一種の理想郷として考えられており、
永久不変や不老不死、若返りなどと結び付けられていました。
そして秦氏の氏族は、こうした常世信仰を持ち、
日本列島全域に神社などの施設を施した氏族でもあるのです。
つまり、秦氏にとっては、日本列島のレイラインの構築は、
こうした常世信仰の一環であった・・・とも言えます。
ちなみに、こうした費用のほとんどは、
秦氏の氏族が、私財を投げ打って拠出したとか。
まさに、秦氏は、お金や権力などよりも、信仰に生きる氏族であったようです。
※なお、秦氏の信仰は、キリスト教とも関係あるのですが、ここではその事には触れないでおきます^^;
さて、日本列島のレイライン構築は、秦氏の常世信仰によるものですが・・・
レイライン構築によって、彼らは、一体そこに何を見い出そうとしていたのでしょうか?
実は、それには、生命の樹以外にも、
もう一つ、中国の陰陽思想も、大きく関わっているのです!
元々、秦氏というのは渡来系の民族です。
彼らは、古くは中国にいて、朝鮮、海を越えて日本へと渡ってきた氏族です。
当然、彼らの知識として、中国の思想も頭の中に入っていたはずなのです。
それで、当時、中国で都市設計をする際の、典型的な考え方がありました。
それが、「天円地方(てんえんちほう)」という概念です。
下記を見ると、分かり易いかもしれませんが、
天には丸い天蓋があり、大地は四角の方型で存在するという概念です。
天は、○を示しますが、 ○は一文字で書くことができ、
中国の陰陽思想で奇数は"陽"を示します。
それに対し、大地は□で示しますが、
□は四辺で構成されますので、中国の陰陽思想で偶数は"陰"を示します。
つまり、天円地方と言う概念は、これで、陰陽を示す訳です。
ただ、実は、「天円地方」だけではダメなんです。
この陰陽の他にも、もう一つ、両者の調和を示す「太極」が必要なんです。
太極図というと、よく下記のようなマークを示しますが・・・
これは、陰が極まれば陽が生じ、陽が極まれば陰が生じることを表し、
円環全体で気が生生して息まず、永遠に循環することを示しています。
要するに、陰と陽の他に、太極が必要で、
この3要素を中国では、「天地人」として現してきたのです。
天が円(○)で陽を示します。 地は四角(□)で陰を示します。
では、人は・・・?
答えは、人は三角(△)であり、これが太極を示すのです。
以上を総称して、陰陽道では『天円地方人角』と言います。
そして、実は、酒船石が示すレイラインには、
この天円地方人角が、如実に示されているのです^^
ま、ここまで書けば、レイラインで見える図形におおよそ察しがつきますよね?
取りあえず、結論は次回にまわして、今回は、ここまでにしておきます^^;
続きは次回。
<余談>ちなみに、トイレのマーク。
これも、天円地方人角です。
頭が丸を示し、四角の大地を足で踏みしめ、胴体は三角。
天円地方人角は、人体構造も示しています。
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※結局は、日本人がいつも神棚に祀る「お米・水・塩」の3つを確保することが、人間が生きる上で重要な訳です^^