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2013年5月25日
※今回の記事には、管理人の推測が多く入ってますので、予めお断りしておきます
日本の地名には、古代人の思想が隠されています。
言葉の中に隠された意味を探れば、過去の歴史も紐解けます。
昨今、管理人は、阿波(徳島)に焦点を当てて、記紀の謎解きを試みていますが、
今回は、"四国"について考えて見たいと思います。
以前、「銅鐸とイザナギ ~「聞く銅鐸」から「見る銅鐸」へ~」の記事で触れましたが・・・
国産み神話で、最初に淡路島が最初に産まれ、次に四国と続くのは、
初期の日本の中心地が、淡路や阿波周辺に拠点が築かれたことを暗示しています。
<国産みの順序>
- ①淡道之穂之狭別島⇒淡路島
- ②伊予之二名島⇒四国
愛比売⇒伊予国
飯依比古⇒讃岐国
大宜都比売⇒阿波国
建依別⇒土佐国- ③隠伎之三子島⇒隠岐島(別名は天之忍許呂別)
- ④筑紫島⇒九州
白日別⇒筑紫国
豊日別⇒豊国
建日向日豊久士比泥別⇒肥国
建日別⇒熊曽国- ⑤伊伎島⇒壱岐島(別名は天比登都柱)
- ⑥津島⇒対馬(別名は天之狭手依比売)
- ⑦佐度島⇒佐渡島
- ⑧大倭豊秋津島⇒本州(別名は天御虚空豊秋津根別)
しかしながら、この国産み神話で、四国は、下記のように書いてあります。
<現代語訳 古事記>
【原文】 如此言竟而御合、生子、淡道之穗之狹別嶋。
次生伊豫之二名嶋。此嶋者、身一而有面四。毎面有名。
故、伊豫國謂愛比賣、讚岐國謂飯依比古、粟國謂大宜都比賣、土左國謂建依別。
最初に生んだ子が(のちの淡路島となる)淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)。
次に生んだのが、(のちの四国となる)伊予之二名島(いよのふたなのしま)。伊予之二名島は身体が一つなのに顔が四つあり、その顔ごとに名前がある。
すなわち、伊予の国は愛比売(えひめ)、讃岐の国は飯依比古(いいよりひこ)、
粟の国は大宜都比売(おおげつひめ)、土佐の国は建依別(たけよりわけ)と言う。
ここで問題なのが、四国=伊予之二名島(いよのふたなのしま)になっている事で、
「四国には二つの名前がある」と述べられていることです。
いったい、「二つの名前」とは何なのでしょうか?
それを知るために、四国に名付けられた4人の名前を書き出して比較して見ましょう。
陰陽道で考えれば、「陰あれば陽あり」、「女あれば男あり」です。
そういう意味で、四国の4人を男女で分けて考えて見ます。
- ①伊予・・・愛比売(えひめ)
- ②讃岐・・・飯依比古(いいよりひこ)
- ③粟・・・大宜都比売(おおげつひめ)
- ④土佐・・・建依別(たけよりわけ)
すると、女性が二人、男二人の2つのペアになっているのが分かります。
次に、誰と誰とがペアになっているか?を調べて見ましょう。
誰と誰がペアかは、名前の意味を考えれば分かります。
- ①愛比売・・・うるわしい乙女の意味
- ②飯依比古・・・飯(いい)を産する男性の意味
- ③大宜都比売・・・五穀を産する女性の意味
- ④建依別・・・雄々しき男子の意味
すなわち、【愛比売―建依別】と【大宜都比売―飯依比古】の2組のペアです。
前者が男性女性の容姿や性格等を表す名前なのに対し、後者は食糧生産を意味する名前です。
このように、四国は二組の男女ペアで分けられます。
したがって、四国を意味する「伊予之二名島(いよのふたなのしま)」の二名とは、
上図のように、四国の東西で分けられた二つの国を暗示している可能性が高い!と言えます。
さて、大よその二つの区分は分かりました。
しかし、この二つの国の名前は、何という名前で呼ばれていたのでしょうか?
それを、次に考えていきましょう。
取りあえず、古事記を見る限り、四国=伊予(伊豫)之二名島と書かれています。
したがって、伊豫が四国の名前を代表しています。
"愛媛を表す伊豫"の語源に関しては、Wikipediaを見ると、
「伊予(伊豫)の語源」として、
「①温泉説、②湧水説、③弥説、④預説」等があります。
(これら諸説の詳細は、上記リンク先をご参照ください)
しかし、管理人が思うに、「愛媛単独で伊豫」の語源を考察しているような説は、
最初のアプローチ方法からして、間違っていると思います。
なぜなら、伊予(伊豫)之二名島と書かれているように、
元々は、四国全体を指す言葉が、伊豫だった可能性が高いからです。
ですので、温泉説、湧水説のように、愛媛の特徴だけを抜き取って、
伊豫の語源を考えているような説は、まったくナンセンスだと思います。
しかし、愛媛(伊豫国)には四国の名を代表する、"伊豫"の名が見えますし、
記紀の記述で、愛比売が一番最初に記されているのは、どう考えれば良いのでしょうか?
<四国の中で産まれた順序>
- ①愛比売(伊予国)・・・うるわしい乙女の意味
- ②飯依比古(讃岐国)・・・飯(いい)を産する男性の意味
- ③大宜都比売(阿波国)・・・五穀を産する女性の意味
- ④建依別(土佐国)・・・雄々しき男子の意味
国産みの順序で、淡路島からスタートしたはずなのに、
次の四国で最初に記載されているのは、淡路島から遠く離れた愛比売(伊予国)です。
淡路島にも近く、銅鐸出土数も多い阿波は、なぜか四国の中で3番目の記述です。
これは、何だか不自然で、おかしいとは思いませんか?
したがって、"伊豫を真っ先に考えるべき何か"が、隠されているのです。
この伊豫の謎解きは、非常に難しかったのですが、
あくまで、管理人の仮説として提示しますと・・・
恐らく、最初は四国全体(あるいは、ある集団の定住した一定地域)を指して、
「豫の国(あるいは豫の島)」と呼ばれていたのではないかと思います。
国産み神話で、四国で最初に①伊豫国が記述されている理由も、これによります。
豫は、予の象とも書きますので、、、
恐らく、「象頭山」辺りが、最初の豫の国だったと思われます。
▼象頭山(琴平山とも言う)
淡路島から四国に渡ってきた勢力は、「象頭山」辺りを拠点に豫の国を形成します。
そして、この「象頭山」の辺りで、食糧生産と鉄生産をし始めます。
鉄生産の地だったので、この地方は後に、②讃岐国(さぬき)と呼ばれるようになります。
(讃岐は、鐸(さなぎ)の意味を持つ、製鉄地名です)
鉄生産が始まると、農耕用具の鋤や鍬などが使えるようになり、
徐々に農地の開墾や灌漑設備等を整えることが出来るようになりました。
それは、特に、豊富な水源を誇る吉野川水系を持つ③阿波国で発揮され、
大規模な食糧生産体制は、阿波の地において整えられていきました。
そして、阿波の地を拠点として、その勢力が拡大していくと、愛媛の他に、
未開の地であった④土佐国の方面にも、その版図を拡大するようになります。
しかし、土佐方面は、元々の拠点があった阿波の地からは遠い上に、
険しい山地が多く、耕地面積が狭い土地でした。(土佐の語源は、遠狭、土狭)
さらに版図拡大には、先住民との戦いもあったのかもしれません。
(そんな意味で、土佐には雄々しき男子の意の建依別と名付けられたのだと思います)
以上が、四国の国名や神名から推測した四国の発展の歴史です。
また、"豫の国"がこのような発展経緯推だとすると、
「豊富な食糧資源のある四国西部」と、「新興開拓地の四国東部」とに区分されます。
そうしていつしか、豊かな食料資源を誇る四国西部は、特に飯(いい)の州と呼ばれ、
豫の国の中でも、伊の州と豫の州とに分かれていったのではないでしょうか。
※後述しますが、伊には飯の意味以外にも別の意味も含まれているかもしれません
現在でも、愛媛は予州と呼ばれているように、豫の州は愛媛が該当します。
そして、いつしか伊の州と豫の州を合わせて、伊豫という名前が出来あがります。
こうして、伊豫之二名島として四国を代表する伊と豫の二つの国の出来あがりです。
四国が、二名(ふたな)というのは、こういう意味だったのではいでしょうか。
しかし、後にイザナミの命が、カグツチの炎でホトを焼かれて死んだように、
この地域も、戦争の災禍に直面する事になります。
また、古事記では、大宜都比売はスサノオによって殺されています。
豊かな食糧生産と製鉄産地だった四国東部は、別勢力の支配下となり、
伊豫の国名は、四国西部に、その名残を残したのではないでしょうか。
あくまでも、管理人の仮説に過ぎませんが、、、
このように考えると、色々と辻褄が合う事は確かです。
では、次に、伊豫の「伊」と「豫」とが、何を指すのかを考えたいと思いますが・・・
記事が長くなりますので、続きは次回です^^;
>>続き:伊予の語源を考える。伊豫に隠された「伊の国」「豫の国」
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