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2013年3月10日
古代史に興味を持つようになってから、管理人は神社以外にも、
色々と博物館やら資料館巡りも行っているんですが・・・
先日、滋賀県野洲にある「銅鐸博物館」に行って来ました。
野洲市歴史民俗博物館(愛称:銅鐸博物館)
滋賀県野洲市辻町57-1 公式ホームページ
この滋賀県の野洲地域は、国内でも銅鐸が、大量に出土している特異な地域です。
▼銅鐸分布図
一か所に銅鐸が大量出土した数では、島根県加茂岩倉遺跡出土銅鐸39口に続いて、
国内第二位の24口が出土しています。
国内で最大の銅鐸、最小の銅鐸が出土したのも、この野洲の地域です。
▼下記は、野洲で一気にまとめて出土してきた銅鐸
野洲で発見された銅鐸の大きさは様々で、最小の銅鐸は2~3cmくらいです。
一方大きなものは、1mを超えるものもあります。
(滋賀県野洲小篠原1号鐸 最大134.7cm)
この銅鐸ですが、その形式(耳があるかないか)によって、2種類に分類できます。
耳が無いのが、三河・遠江でよく出土する、三遠式銅鐸。(上段)
一方、耳があるのが、近畿でよく出土する近畿式銅鐸です。
▼三遠式銅鐸(上段)と近畿式銅鐸(下段)の変遷
三遠式銅鐸と近畿式銅鐸の、それぞれの分布範囲は下記の通り。
▼三遠式銅鐸の分布範囲
▼近畿式銅鐸の分布範囲
ちょうど滋賀県辺りが、それぞれ異なる銅鐸文化が混ざり合っている場所
、、、ってな感じですね。
それで、この銅鐸で面白いのが、銅鐸は土中で埋められているってことです。
要するに、最初から土中に埋める目的で作られているということです。
▼下記のように土中から出てきます
土中に埋められている理由としては、
埴輪のように祭祀のためにという説から、地震避けという説もあり、
まぁ、色々説は言われております。(管理人には判断しかねます)
また、銅鐸の出土状況でもう一つ面白いのが、
しばしば、入れ子構造で出てくるみたいです。下記のように。
まるで、ロシアのマトリョーシカ人形みたいですね^^
ちなみに、マトリョーシカ人形のルーツは、元々日本の、ろくろ師による
「箱根七福神の入れ子人形」がモデルになっています。
ですが「箱根七福神の入れ子人形」も、
もしかすると、銅鐸を原型にしている(?)・・・のかもしれません。
さて、ここからが、一気に重要な部分になります。
出土した銅鐸には、その表面に、色々な模様や絵が描かれています。
銅鐸の絵は、パターン化されていたようで、下記のような絵が中心に描かれています。
▼臼をつく人
▼サギ(ツル?コウノトリ?)とすっぽん
▼トンボとイモリ
※上記でトンボは二匹で交尾している様子か?
なぜか、亀は亀でも、すっぽんが描かれているのが不思議です。
(背中の模様から、すっぽんらしい)
で、こうした銅鐸の中でも、専門家の中でも意見がバラバラの不思議な絵があります。
それは下記。
【画像は「銅鐸に描かれた絹関連の道具」より引用】
カタカナのエの字の形をした物を持っていて、
人が後傾姿勢で、腰を落としているような絵。
ある人に言わせれば、魚釣りの道具だ・・・と言う人もいれば、
呪術の道具だ・・・と言う人も居ます。
果たして、このエの字型の道具を持つ絵は、何を示しているのでしょうか?
実は、最近、それが分かってきたんです。
その正体は、、、下記です。
▼三重県・八代神社「金銅製桛」(かせは、木へんに上下)、平安時代、重要文化財
実は、桛(かせ)という道具で、機織りの道具らしいのです。
と言う事で、銅鐸のエの形を持った人は、機織りの仕事をしている絵と言う事に成ります。
<桛(かせ)とは?>
1 紡錘(つむ)で紡いだ糸を巻き取るH形またはX形の道具。かせぎ。
2 (綛)取り扱いに便利なよう、一定の大きさの枠に糸を一定量巻いて束にしたもの。
また、それを数える語。1綛は綿糸768メートル、毛糸512メートル。
3 手ぬぐいなどを掛けておくもの。
それで、なんでこういう話をするかと言えば・・・
実は、この事が、伊勢神宮の式年遷宮に関わってくるからなんです。
実は、伊勢神宮の式年遷宮では、
式年遷宮ごとに、新しく造り変えられる"神宝"というのが存在します。
この新しく造り変えられる神宝の筆頭候補に、この桛(かせ)が入っているんです。
延喜式の規定によると、式年遷宮毎に造り変えられる神宝は、
714種、1576点あるみたいです。(むちゃくちゃ膨大です)
その中でも伊勢神宮の1200年前より変わっていないご神宝が、下記です。
(紡績具)
金銅多多利二基・金銅麻笥二合・金銅賀世比二枚・金銀鏄(つむ:金偏に専)一枚・銀銅多多利一基・銀銅麻笥一合・銀銅賀世比・銀銅鏄(つむ:金偏に専)一枚
(武器具)
梓弓 二十四枝・征矢 千四百九十隻・矢 七百六十隻・玉塵横刀一柄・須賀流横刀一柄・雑作横刀二十柄・姫靫二十枚・矢四百八十隻・蒲靫二十枚・矢 一千隻・革靫二十四枚・矢 七百六十隻・靫二十四枚・盾 二十四枚・鉾 二十竿
(琴)
鵄尾琴一面※上記は「伊勢神宮の御神宝」のサイトを参考にさせて頂きました
順番を見ると、紡績具が真っ先に挙げられているのが分かります。
さらに、賀世比=桛(かせ)が、3番目にくるくらい重要な位置づけになっています。
伊勢神宮の神宝の一番最初に紡績具が来ると言う事は、
日本の神事に「機織り」が重要な位置づけを占めていると言う事を示しています。
と言う事で、古代から、この桛(かせ)も、非常に重要な意味を持っているのですが・・・
この桛(かせ)の持つ、重要な意味とは何なのでしょうか?
・・・
・・・
・・・ところで。
先ほどの、銅鐸の絵(下記の絵)を見ると、
皆、この桛(かせ)を持っていますが・・・
見方によっては、皆、左手でこの桛(かせ)を持っているように見えませんか?
【画像は「銅鐸に描かれた絹関連の道具」より引用】
足の膝の曲がり具合や足のつま先の向きから判断すると、A~Cは人を背中側から見たもの。Dのみ人を正面側から捉えたものだと思われます。皆、左手で桛(かせ)を持っています。
(※Dで魚が一緒に出てくるのは、河のほとりで機を織る七夕の織女を暗示していると思われます)
と言う事で、漢和辞典で、「左」という文字を、調べて見て下さい。
▼漢字の成り立ち<手・又・右・左>
http://www.japanknowledge.com/contents/material/jitsu/html/column/column_jitsu_17.html
これで、左が、何を示すか分かったのではないでしょうか^^
このように日本語の言葉の裏には、凄く深い意味が隠されているのです。
左という漢字には、桛(かせ)が隠されており、桛(かせ)は神事において重要な呪術の道具でもあった訳です。そういう事から、"漢字は神に仕える神官が作った文字"である可能性が非常に強いのです。
だからこそ、今の日本人にとって、漢字の真意を読み解く事が、古代の思想知るためには重要で、それが神に近付く第一歩だと言えると思います。
文字やマークには、実に、色々な象徴が隠されてありますが、
それらを読み解く試みをするのは、日本の古代思想を読み解く上で結構面白いものです^^
▼下記は、最近、管理人が読み始めている本ですが、マークの由来を調べる上で面白いかも。
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※結局は、日本人がいつも神棚に祀る「お米・水・塩」の3つを確保することが、人間が生きる上で重要な訳です^^