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2011年7月25日
以前から、指摘しているように、管理人は、サイクル理論の見地から、
マヤ暦819年周期の最終年の西暦2012年は、西暦375年に対応している
・・・と考えております。
それは、下記のサイクル表によるものです。
そこで、前回、西暦375年に起きた出来事として、
「ゲルマン民族の大移動の理由と2012年の関連性」と題して、
西暦375年のゲルマン民族が大移動した理由について考察致しました。
その結果、幾つかの古環境・古気候の結果から、
民族大移動の大元の原因は、地球寒冷化の影響だったことを指摘しました。
そして、最終的な結論として、マヤ暦819年周期のサイクル理論を考慮すると、
2012年以降、地球寒冷化が起きる可能性が高い!
・・・という管理人の予測も併せて提示させて頂きました。
今回は、この問題に、もう少し深く切り込みまして・・・
- ①西暦375年の気温変動の原因は一体何だったのか?
- ②そして、その原因は、現在、地球で起きていることどう結び付くのか?
(そして邪馬台国や日本の地殻変動との関連性は?)
と言う事をじっくり考察していきたいと思います^^;
特に、今回は①の「気温変動の原因」について、探って行きたいと思います。
では、早速、見ていくことにしましょう^^
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まず、気温変動の原因を探るには、「どうしたら、地球の気温が上下するのか?」
この真の気候変動メカニズムを知らないと、話になりません。
そこで、最初に、現在一般的になっている事項の誤解を解いておきたいと思います。
最初に述べておきますが・・・
多くの方は、地球気温の上昇はCO2に原因があると思っています。
しかしながら、、、残念ながら、それは間違いかもしれません。
最近の研究では、「CO2は地球が温暖化した結果、増える二次的な物質である」
・・・という意見が正しいと考えている研究者が増えつつあるのです。
実際、下記のデータを見て下さい。
下記は、1958年から1988年までのハワイの気温とCO2濃度の関係のグラフです。
図を見れば一目瞭然ですが・・・
気温が上がった後に、後追いでCO2濃度が上がっています。
このように、CO2は、地球温暖化の原因ではなく、
温暖化の結果、副次的に生成された二次的な物質の可能性が高いです。
まぁ、管理人は、CO2温暖化説は、欧州が日本相手に仕組んだ、巧妙な詐欺だと思います。日本は、根拠もないCO2のために、毎年多額のCO2排出権を買わされてしまっているのです。
ま、それはさておき・・・
では、地球温暖化の原因がCO2でなければ、
いったい、地球の気温を変動させる真の原因とは何なのでしょうか?
実は、まだ現代科学でも未知の部分は多いのですが、
様々な研究から、地球気温を変動させる要因は、主に以下の4つだと考えられています。
<地球気温を変動させる主な要因>
※もし、上記に付け加えるとしたら、天体活動の影響(宇宙線の影響含む)もあるかもしれません
- ①太陽活動
- ②温室効果ガス(※ただし、温室効果ガスは水蒸気)
- ③地球磁場
- ④火山活動
では、少し、話の本論から逸れますが、各項目について、
どのように地球の気温に影響を及ぼすのか解説しておきます。
まず、①の太陽活動ですが、およそ11年周期の黒点活動周期以外にも、
22年周期や87年 (70-100 年) 周期があることが分かっています。
※11年周期は、あくまで平均の周期です。最近の研究では、過去に14年に伸びた事例も見つかっています。
下記は、「太陽活動と気温との関係を表したグラフ」です。
上段が極地での計測結果、下段が米国での計測結果です。
http://www.oism.org/pproject/s33p36.htmより
ご覧のように、明らかに、太陽活動と気温とは高い相関性を示しています。
むしろ、「地球温暖化の主要な原因は太陽活動にある」と言っても良いくらいで、
太陽活動と言うのは、地球の気温に非常に関係があるのです。
ポイントとしては、太陽の活動が激しくなる(=黒点活動が多くなる)と、
それに付随して、地球の気温も上がるということです。
要するに、、、、
<太陽活動と気温変動の関係>
- 太陽活動が活発化する⇒太陽光線の放射量が増える⇒気温が上がる
- 太陽活動が沈静化する⇒太陽光線の放射量は減る⇒気温が下がる
と言う事になります。
考えて見れば、当たり前ですよね?
次に、温室効果ガスについてです。
先ほど、CO2は温暖化の原因ではないと述べましたが、
温室効果ガスの影響としては、CO2よりもむしろ水蒸気の方が影響があります。
下記は、環境庁が出しているICPP(気候変動に関する政府間パネル)がまとめた
「人為的に排出された温室効果ガスへの地球温暖化の寄与度」の割合です。
これだけ見ると、確かに、二酸化炭素がさも温暖化の原因であると思わされてしまいます。
しかし、図には、「人為的に排出された」と書かれています。
人為的に排出されていない温室効果ガス(例えば、水蒸気)を含めると、
地球温暖化への寄与度はどうなるのでしょうか?
実は、水蒸気は、温室効果ガスの中で一番大きな影響を与えており、
温室効果の75%~90%を受け持っています。
それを考慮すると、先ほどの図は下記のように書き替えなければいけません。
こうして考えれば、いかに二酸化炭素による温暖化説が怪しいか分かりますし、
温室効果ガスによる地球温暖化の主体は水蒸気にあると考える方が、自然ですよね。
温室効果ガスによる気候への影響については、皆さんご存じでしょうが、
温室効果ガスがあると、地球に降り注ぐ太陽エネルギーが、
地球内部にこもってしまい、地上への熱の反射量が増加するためです。
そういう意味で、
<温室効果ガスと気温変動の関係>
- 温室効果ガスが増える⇒気温が上がる
- 温室効果ガスが減る⇒気温が下がる
と考えればよいと思います。
三つ目として、地球の磁場も、地球の気温変動と密接に関わりのある要因の一つです。
磁場と言うと、普段なじみがないかもしれませんが、
地球の磁場は、地球内の外核の部分で作られると言われています。
外核は、液体の金属で構成され、その液体金属は、
ポロイダル方向(内核→マントル→内核→マントルという流れ)と
トロイダル方向(軸を中心に回転する流れ)に、対流しています。
その対流が電流を発生させ、地球の磁場を産む原因になっています。
(これは、力武常次氏のダイナモモデルによる理論です)
では、地球の磁場が、地球の気温とどう関係するのか?と言う事ですが・・・
これは、宇宙から降り注ぐ宇宙線と関係があります。
地球の磁場が強くなると、地球に降り注ぐ宇宙線の量が減ります。
逆に、地球の磁場が弱くなると、地球に降り注ぐ宇宙線の量は増えます。
実は、これが地球上の雲の生成と関係があり、
宇宙線が増えると、雲が生成され易くなるのです。
そして、雲が出来ると、地球表面に照射される太陽光が遮られ、
地球表面の温度は、徐々に下がっていきます。
(※この理論は、言わばスベンスマルク効果の地球磁場バージョンです)
まとめますと、、、
<地球の磁場と気温変動の関係>
- 磁場が強まる⇒宇宙線が遮られ、雲が生成されない⇒気温が上がる
- 磁場が弱まる⇒宇宙線が降り注ぎ、雲が生成される⇒気温が下がる
と言う事になります。
最後に、火山活動による気温変動メカニズムですが・・・
これは火山活発化して、噴煙を大気にまき散らすと、
火山灰により太陽光が遮られ、地球寒冷化を招くというものです。
特に、噴出量が多い火山ともなると、長期間、地球の気温に影響します。
ですので、火山の影響も決して見過ごせない、地球寒冷化の要因です。
なお、火山活動と同様に、巨大な隕石の落下や核爆弾などによっても、
地球の寒冷化が引き起こされる場合があります。
以上、大きく分けて、4つの気温変動の要因を述べました。
こうして整理すると、西暦375年において、地球気温を激変させた要因は、
下記の4つのどれか(又は複合要因)であるとほぼ結論付ける事が出来ます。
<地球気温を変動させる主な要因>
※もし、上記に付け加えるとしたら、天体活動の影響(宇宙線の影響含む)もあるかもしれません
- ①太陽活動
- ②温室効果ガス(※ただし、温室効果ガスのメインは水蒸気)
- ③地球磁場
- ④火山活動
ただ、残念ながら、ここからの議論が、非常に難しく、
どれが大規模気候変動の決定的な要因だったのか、同定することができません。
なぜなら、調べようにも、過去のデータがほとんどありません^^;
また、古いデータだけに、データの正確性について欠ける部分があります。
ですので、現時点では、あくまで類推に頼るほか無いのかもしれません。
ヒントは、管理人は、この温度変化にあると思います。
西暦375年を境にして、気温の急激な低下が見られます。
「気温の急激な低下」で考えるのであれば、
地球磁場がいきなり減ったり、温室効果ガスがいきなり減少することは、
通常は、あまり考えられないと思います。
したがって、可能性として考えるのであれば、太陽活動か火山活動、
もしくはその両方の複合要因が、西暦375年の気温低下の原因ではないでしょうか?
ちなみに、火山活動は地殻変動とも言えますので、
地震やプレート移動などの現象にも深くかかわってきます。
以前の日本列島が今よりかなり南に位置し、90度傾いている説を唱えましたが、
大規模地殻変動とともに火山活動も活発化したと考えれば、筋が通ります。
今回は、話が長くなってしまいましたので、続きは次回。
次回は、過去の火山活動について調べていきたいと思います。
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