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2016年7月11日
本日は、さすがに選挙の直後とあって、色々なメディアでも選挙の話題が多いのですが、、、
当サイトは、少し違った話題で、記事をお送りします^^;
先日、元放送作家、作詞家の永六輔さんがお亡くなりになりました。
草創期のテレビ界で放送作家として活躍し、「上を向いて歩こう」をはじめ
多数のヒット曲を作詞するなど多方面で才能を発揮した永六輔さんが
死去したことが11日分かった。83歳だった。
まぁ、管理人から見ますと、永氏は、やや年が離れた上の世代の人間で、
浅田飴のCMでおなじみであった事以外は、あまり深くは知らなかったのですが・・・
実は、この方、"日本の大工さんにとっては大事なあるもの"を、
後世に残す上で大きな活動を果たされた人物なのです。。。
それは何かと言いますと・・・さしがね(曲尺)という道具です。
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"さしがね"とは、指矩、指金、差し金などとも書き、
別名で、曲尺(かねじゃく)、かね尺、金尺とも言われる、下記のような直角定規のことです。
この指金は、伏義と女カの神話から描かれてもいる、
古代中国から連綿と伝わっている大変古い道具です。
▼伏羲が曲尺を持ち、左の女カがコンパスを持っている
古代から使われているこの道具は、単なる直角定規では無く"尺目盛付き"で、
屋根のこう配の算出など、分度器代わりにもなる大変優れた大工道具です。
曲尺の裏には表の寸法の√2倍の目盛が付いており、
裏の内目には、丸材の円周が一目で分かる便利な目盛も付いているようです。
この辺の曲尺の詳しい使い方は、下記サイトを見れば分かります。
さしがねの使い方勉強
と言う事で、色々な機能を持った、
大工さんに必須な曲尺ですが・・・
実は、昭和34年のメートル法の(尺貫法廃止)法律改正の時に、
昔からの"尺目盛付き"の曲尺の使用が禁止されてしまったのです。
曲尺がなくては在来工法での墨掛(すみがけ)ができなくなるため、
木工職人や大工職人は大変困ります。
そして、この時に、永六輔さんは、「大工さんには、尺目盛の曲尺が絶対必要だ」とし、
曲尺を残すために、ラジオを通じて全国運動を展開されたのです。
そして、この運動がみのって、現在までも尺目盛の曲尺は残り、
日本の建築文化が生き残っている訳なのです。
そういう意味でも、永六輔氏は日本の文化を残す上で大変な功績を挙げています。
この度、残念ながらお亡くなりになりましたが、
深い感謝をするとともに、ご冥福をお祈りしたいと思いますm()m
参考サイト1:大工道具に生きる
参考サイト2:さしがねの使い方勉強
さて、、、
この曲尺(さしがね)ですが、いったい日本にはいつ頃伝えられたのでしょうか?
この点について、大工さんの間で伝わっている伝説ではありますが、、、
実は、下記のような伝説が残っています。
古い昔、聖徳太子が十五歳の時、百済の国に秦河勝なるものを遣わせて、
算具と工匠の堂宮建築の手法用具を我が国に持ち帰らさせた。
聖徳太子が十五歳というと、、、588年(崇峻2年)になります。
この前年に、物部氏と蘇我氏の対立(丁未の変)がありました。
日本書紀においては、聖徳太子(厩戸皇子(当時14歳))は丁未の変の際に、
白膠木(ぬるで)という木を伐って、四天王の形を作り、
「もしこの戦に勝利したなら、必ず四天王を安置する寺を建てる」という誓願をしました。
そして、丁未の変の勝利から6年後、推古天皇元年(593年)、
聖徳太子は摂津難波の荒陵(あらはか)で四天王寺の建立に取りかかっています。
つまり、何が言いたいか?と言いますと、、、
さしがね(曲尺)が日本にもたらされたのは、、、四天王寺建立のためだった!
・・・と言う事なんです。
少なくとも、大工さんの伝説を考えると、、、そう捉えられるのです。
ちなみに、現在、四天王寺を訪れますと、、、下記のような旗が立っています。
実は、四天王寺は、聖徳太子1400年御聖忌に向けて中心伽藍の耐震改修工事中でして、
工事期間中特別に、下記の旗が掲揚されているのです。
上記は、番匠器名号(ばんしょうきみょうごう)と呼ばれるもので、
南無阿弥陀仏を、全て、大工道具でこしらえたものですが・・・
これは、現在のデザインによるものではなく、古くから伝わっているものです。
番匠器名号の実物も、宝物館に収蔵されているもののようです。
番匠器名号(ばんしょうきみょうごう)
聖徳太子は、百済より大工(番匠)の技術を持ち込み大工たちの間でも
大工技術の始祖であると崇め奉られて居ります。
その四天王寺の七堂伽藍を創建されるときに大地の産物の命を絶ってしまうので、
金槌(かなづち)・鋸(のこぎり)・錐(きり)などに仏性を入れて、
番匠器(大工道具)で「南無阿弥陀仏」の名号を書かれ、大工の工事安全と
無事建立を祈ったといわれて居ります。
実物は軸装で、宝物館に収蔵されており、工事作業の時に
この番匠器名号を旗に変えて作業中の安全祈願として掲揚しています。
ここで注目したいのですが、、、
番匠器名号のうち、曲尺(さしがね)は、2箇所で使われています。
うち一つは最初の南の一画目から使われているので、
いかに大事な道具なのか伺い知れます。
それだけではありません。
別の番匠器名号のお札にも、下記のように書かれています。
「番匠法頭 曲尺太子」、、、と。
【画像は御可笑拵処「漫々亭(そぞろてい)」 狐狸窟彦兵衛より】
曲尺太子(かねじゃくたいし)=聖徳太子です。
この呼び名からも、大工道具の中でも曲尺だけは特別である!
・・・というのがうかがい知れますね。
実際、曲尺を持った聖徳太子像も、四天王寺(番匠堂内)に存在しているようですし、、、
【画像はUnder constructionより引用】
さらには、曲尺のお守りまで四天王寺(太子堂内)で売られてもいます。
このように、聖徳太子は日本大工の祖であり、
四天王寺においては、特に、曲尺を持った姿で描かれている訳です。
多くの人がご存知でしょううが、、、
イエスキリストも聖徳太子同様に大工であり、両者の共通点は非常に多いです。
(フリーメーソンのシンボルにも、曲尺とコンパスが使われています)
ちなみに、現在シリーズ連載記事の「眠りから覚める猫」との絡みで言いますと、、、
この曲尺(さしがね・かねじゃく)を持った
太子像が納められてる(?)と思われるのが、四天王寺の番匠堂で、
番匠堂は、猫之門のすぐ目と鼻の先にあります。
▼番匠堂
▼番匠堂の由来
それだけに、、、ちょっと気になる建物なのです。。。
なお、先ほど番匠器名号の由来でも書いてありましたが、
番匠堂の由来を確認すると、ここでも、こう書いてありました。
その四天王寺の七堂伽藍を創建されるときに
大地の産物の命を絶ってしまうので、
金槌(かなづち)・鋸(のこぎり)・錐(きり)などに仏性を入れて、
番匠器(大工道具)で「南無阿弥陀仏」の名号を書かれ、大工の工事安全と
無事建立を祈ったといわれて居ります。
どうも大工道具は、"大地の産物の命を絶つ"らしいです。。。
これは、いわば五行で言う、『金剋木』の関係でしょう。
五行の中で、唯一生命体なのが『木』であはありますが、
その生命を奪う意味で、『金』には"死(殺気)"の意味も含まれています。
また、曲尺で描かれる大地を示す方形の辺の数(四)も、「四=死」を暗示します。
※そもそも、四天王寺の「四」も、死が意識された数字ではあります
そして、大工道具を扱う番匠堂が、「猫之門」の目の前にあるのか?
・・・と言う点も非常に疑問です。
猫も、いわば、死のイメージが強い動物とされていますので、
四天王寺のこの界隈は、まさに「死」のイメージが漂う一帯と言っても良いでしょう。
それはなぜなのか?と言う事ですが、、、
以前も触れたように、やはり日本初の仏教寺院らしく、
仏教における"死"についてもっと深く考えてみる必要がありそうです。
今回は、永六輔さんがお亡くなった事で、急きょ曲尺について述べさせて頂きましたが、
次回は、引き続き、仏教の死(釈迦の涅槃図)について考えてみます^^;
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