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2016年6月 2日
さて、、、
前回、前々回と、四天王寺の「猫之門」の謎について述べて来ました。
▼猫之門の蟇股に施された彫刻
今回は、前回申し上げたように、、、
「猫之門の配置」から、「猫」に課された性格を読み解きます。
(そして、聖徳太子の命日(2月22日)の謎にも迫ります)
前回までの記事は、下記をご覧ください。
では、早速、四天王寺の境内地図から、猫之門の位置を確認して見ましょう。
★印が、西の石の鳥居で、
そこからずっと東に行った先に、「猫之門」があります。
【画像は四天王寺公式HPより】
猫之門は聖徳太子の命日(毎月22日)に開く居以外は開かずの門で、
塀の内側の太子殿に行くには、「猫之門」のすぐ南の「寅之門」から入る必要があります。
こちらの「寅之門」には、下記のように寅が彫られています。
▼虎之門
▼虎之門の蟇股に施された彫刻
【上記二つの画像は車椅子で地元の名所旧跡めぐりより】
まぁ、見て頂ければ分かる通り、
「猫之門」も「寅之門」にも蛙股に彫刻があり、彫刻の仕様も似ています。
ですので、猫と寅、、、これらは、"一対で考えるモノ"なのですね^^
ですが、これだけでは、謎は解けません。
なぜ、猫と寅が一対なのだ?・・・と思いませんか。
まぁ、思えば、猫と虎(寅)は、非常に見た目だけは似ています^^;
(同じネコ科の動物ではあります)
しかし、「猫は虎の心を知らず」という諺があるように、
たとえ、外見は似ていても、猫には虎の心が分かりません。
だから、「猫之門」と「寅之門」とでは、外見上は同じ門であっても、
その彫刻に施された意味合い(精神性)は、丸っきり違う!のです。
だから、、、この四天王寺の「猫之門」と「寅之門」。。。
これらは一対のように造られてはいますが、、、
"わざわざ『似て非なる物』を示すために"造られている!
・・・と我々は理解した方が良さそうです。
(なぜ、似て非なるものを示す必要があるのか?という事については、またおいおい)
先ほどの諺で、「猫は虎の心を知らず」というのがありましたが、
これは、小人物(猫)には、大人物(寅)の考えは理解できないと言う意味です。
つまり、この例えでは、寅>猫だと言っている訳ですね。
なぜ、猫より寅の方が重視されるのか?
それは、日本の古代から連綿と続く、暦の考え方にも関わっています。
これは、「迫りくる猫の国⑨~虎の頭はなぜ動く?~」とも関連しますが、、、
基本的に、寅月は、日本の旧暦正月に該当します。
つまり、「寅=おめでたい正月の象徴」でもあるのです。
(神武天皇の東征が始まったのも、甲寅年から始まりました)
だから、日本にとって、寅は縁起物なのです。
寅の縁起をかついだ「張り子の虎」の人形がありますが、
寅が頭だけ動くのは、五行で言えば、生命が胎動する木気の始まりであり、
新しい生命の誕生をも表しているのです。
(参考:「迫りくる猫の国⑨~虎の頭はなぜ動く?~)
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寅が縁起物であるという事は、良く分かりました。
では、猫についてはどうでしょうか?
管理人は、下記で猫の性質についても言及していますね。
(参考:迫りくる猫の国③~鬼を使役する九州の根子岳~)
実は、猫には、ほとんど良い諺がありません。
(・・・というか良い意味で使われている諺が一つも見当たりません)
特に象徴的な言葉が、「猫が肥えれば鰹節が痩せる」という諺で、、、
鰹節は、干し飯(ほしいい)に優る最高の備蓄食(兵糧食)ではありますが、
猫にとって、鰹節は大好物です。
したがって、猫が好き勝手に鰹節(国の備蓄)を食べて肥えていくと、
結果的に、神に納める食糧庫の食糧も尽きたり、国民も飢えて苦しくなります。
▼伊勢神宮内宮の屋根に乗った鰹木(牛の角と一緒に屋根に乗っている)
結果的に、国力はどんどん痩せ衰えていきます。
と言うように、結論として言える事は、、、
猫が好き勝手振る舞うのは、とても宜しくない!
・・・と言う事になるのですね^^;
とは言っても、、、
上記で述べた事柄は、あくまで諺だけで捉えた管理人の推論です。
現在は、空前の猫ブーム。。。
勝手な推論で「こんなに、かわいい猫が、悪者にされてたまるか!」
・・・なんて思う、猫好きの方も多数いらっしゃると思います^^;
そこで、次に、誰しもが理解できるように、
四天王寺の「猫之門」の配置に隠された意味を解いていきます。
下記は、四天王寺の案内図で、太子殿の周辺をズームアップしたものです。
ご覧のように、25.猫の門と26.寅の門という表示があるのが分かりますね。
しかしながら、、、
上記の図の中には、実はもう一つ、、、決して見逃してはならない建物があります。
それは、こちら。。。
午王尊(ごおうそん)です。
午王尊(ごおうそん)は、お寺に似つかわしくない建築物で、
スサノオ(牛頭天皇)を祀ったものではないか?と思われます。(詳細は不明)
この中には、牛の像が何体か置かれているのが見えます。
この午王尊(ごおうそん)の正式名称は石神堂といいます。
<石神堂(いしがみどう)>
推古元年(五九三)創建。
四天王寺草創時、建築資材である石や材木を運搬した牛が、
伽藍が完成するや否や化して石となったと伝えられ、
堂内床下には牛王尊の巨石が安置されている。
後世、牛は草を食むことから、転じて、
「子供の顔にできる"くさ"をとってくる」との信仰を生み、
病気平癒を祈る人々によって、牛の絵馬が数多く奉納されている。
南無 大聖午王尊
(今は新しい建物にはなってますが)伝承を信じる限りでは、
どうも、石神堂(午王尊)は、四天王寺の伽藍完成直後に創建されていたようです。
牛王尊の巨石が床下に安置されていると言う事から、
恐らく、創建当初から、午王尊の場所は変わってないはずです。
だから、結果的に、午王尊と伽藍の配置は、創建当初から変わっていないと思います。
そう考えて、この伽藍中心と午王尊の関係を見ると、、、
やはりと言ってはなんですが、
石神堂(午王尊)は、中心伽藍からピッタリ東北の鬼門に位置しているのですね。
だから、元々は、午王尊は鬼門封じのために、祀られていたのでしょう。
ですが、話はこれだけでは終わらないのです。。。
この「午王尊」を、先ほどの「猫之門」「寅之門」と位置関係を対比させて見て下さい。
すると、、、何が見えてくるか?
もう、上記の図で、ハッキリ分かりますよね。。。
実は、この太子殿の周辺の建物の上でも、もう一つの鬼門が意識されているのです。
そして、大事な事に、、、
猫之門がちょうど鬼門に該当し、そこ配備されているのが「猫」なのです。
ですので、猫には、ただならぬ意味が隠されていると理解する事ができるのです。
思えば、猫は「根子」とも書き、根には、艮(うしとら)が含まれます。
まさに、猫(根子)は鬼門を象徴する動物と言って良い動物です。
ただ、、、
まだコレだけでは、猫の本当の性質は見えてこないかも知れません。
そこで、、、
次回は、四天王寺という仏教の寺らしく、
仏教の象徴図、、、涅槃図を使って、猫に秘された本質に迫ります!
管理人は、どちらかと言うと、仏教は苦手なので・・・
ちょっと読み解きには時間掛かるかもしれないので、ご容赦を^^;
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※結局は、日本人がいつも神棚に祀る「お米・水・塩」の3つを確保することが、人間が生きる上で重要な訳です^^