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2011年5月 9日
福島原発の放射能汚染事故により、放射性ヨウ素や放射性セシウム、ストロンチウム、
プルトニウムといった、多くの放射性物質の飛散が取り沙汰されています。
こうした放射性物質による内部被爆(呼吸による吸引)を防ぐには、
外出する際は、マスク着用などで対応するしかないのですが、
「屋内においてもできる事は無いのか?」と思ったのが、この記事を書くきっかけでした。
まず最初に、放射性物質についてですが、
中部大学の武田邦彦教授は、内部被爆を防ぐために下記のように提言しています。
- 被曝を防ぐには「花粉」、「黄砂」を防ぐのと同じ
- 家の中は防護にならない(換気をするから)
放射性物質は目に見えませんが、花粉や黄砂は私たちが経験があるので、
それを思い出して少しでも放射線をあびないようにできます。
このように、放射性物質は花粉症や黄砂対策と同じような対処法でいくのが懸命なようです。
ならば、花粉症や黄砂対策として良く用いられている空気清浄機は、
放射性物質の除去にどの程度の効果があるのでしょうか?
実際、その辺がどうなのかを調べる事にしました。
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空気清浄機に効能があるかどうかを調べるには、
その空気清浄機のフィルターの径と放射性微粒子の粒径を比べれば、
集塵できるかどうかを見る事ができます。
で、実際の放射性物質の粒子の大きさですが、チェルノブイリの事例では、
おおよそ、粒子の大きさとしては、下記の3パターンに分かれたそうです。
- ①粉砕された燃料粒子
- ②蒸発後凝縮したサブミクロンサイズの微粒子
- ③放射性希ガス
それぞれの実際の大きさとしては、下記の通り計測されたようです。
①の粉砕された燃料粒子は、10ミクロン(10μm)以上
つまり、10μm=0.01mmクラスの粒径②と③については、サブミクロン(1/10ミクロン)のサイズ、
つまり、0.1μm以上(0.0001mm)クラスの粒径
参考資料:チェルノブイリ事故による環境の放射性汚染
ちなみに、プルトニウムの粒径の大きさについては、武田教授のブログによりますと、
プルトニウム粒子の大きさ=およそ0.3ミクロン(=0.3μm)
・・・なのだそうです。
以上のことを考慮しますと、おおよそ0.1μm程度の集塵フィルターを持つ、
空気清浄機ならば、放射性物質の大部分を集塵出来そうに思われます。
注意:ただし、水に溶けたりガス状になってイオン化した放射性物質は、
分子レベルの大きさになるので、フィルターの目を通ってしまい完全には除去できません
<参考:放射性物質の「最小分子」の大きさ>
- ウラン=約0.0005μm
- ストロンチウム=約0.0006μm
- セシウム=約0.0006μm
- 放射性ヨウ素(ヨウ素131)=約0.0002μm
<参考:その他の物質の大きさ>
- 花粉(バクテリア)=約3.0~5.0um
- インフルエンザウイルス=約0.1um
さて、この放射性物質のおおよその粒径である0.1μm程度の粒子の
集塵効果のある空気清浄機が実際にあるのでしょうか?
その辺を、現在、市場に出回っている空気清浄機事情とともに調べてみました。
空気清浄機と言っても、電気集塵式やイオン集塵式など色々なタイプがありますが、
現在、一般に市場に出回っているのはファン集塵式と呼ばれるタイプがほとんどです。
(有名なSHARPのプラスマクラスター空気清浄機なども、ファン集塵式です)
なので、このファン集塵式の空気清浄機の中から、
放射性物質の除去に有効な製品を探したいと思います。
さて、このファン集塵式ですが、このタイプはファンを使って吸い込んだ空気を、
"エアフィルター"と呼ばれるフィルターに通すことで、空気を綺麗にします。
すなわち、エアフィルターの目の大きさが、集塵能力の一つの目安になります。
現在、市場で出回っている一般的な空気清浄機のエアフィルターとしては、
HEPAフィルターを使っているのが一般的です。
(HEPAフィルターは=High Efficiency Particulate Air Filterの略です)
HEPAフィルターはJIS規格でその性能が定められており、下記の通り定められています。
「定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、
かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」
つまり、HEPAフィルターでは、0.3μm以上の粒子なら除去できますが、
先ほど「放射性微粒子の大きさは?」の項目で挙げたような
0.1μmクラスの細かな微粒子までは集塵は難しい、、、という事になります。
実際、0.1μmクラスの微粒子が何処まで含まれるかという問題もありますが、
厳密に考えれば、HEPAフィルターでは、全ての放射性物質の除去は難しそうです。
では、このHEPAフィルター以上の性能を持った空気清浄機はないのか?
、、、と言いますと、実はあります^^;
あまり一般的にはなっていませんが、HEPAフィルターより目の細かいフィルターがあります。
それが、ULPAフィルター(ウルパフィルター)と呼ばれるものです。
ULPAフィルターとは、Ultra Low Penetration Air Filterの略で、
その名の通り、超微細な埃までを除去するためのフィルターです。
ULPAフィルターは、JIS規格に置いて、下記の通り規定されています。
「定格風量で粒径が0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」
HEPAフィルターが粒径が0.3μmの粒子だったのに比べて、
ULPAフィルターの粒径が0.15μmですので、ULPAの方が断然性能が良いわけです。
残念ながら、ULPAフィルターでも粒径0.15μm以下の微粒子は目を通り抜けますが、
0.15μm以上(0.00015mm以上)の放射性物質については、
このULPAフィルターを使った空気清浄機なら、ほとんど捕捉してくれるでしょう。
・・・とココまで記事を書いてきて、
HEPAフィルターよりもULPAフィルターの方が良いと思われた方もいるでしょうが、
実は、ULPAフィルターには若干の欠点があります。
実は、ULPAフィルターは空気抵抗を低下させるために濾材が薄く、
逆に、濾材密度自体は、HEPAよりも密度が濃い構造になっています。
そのためHEPAフィルターより強度が弱く、大風量化向きとは言えません。
このような理由で、一昔前まではULPAフィルターの家庭用空気清浄機もありましたが、
今では、HEPAフィルターが主力になり、現在ではULPAフィルターの家庭用空気清浄機は、
ほとんど市場には出回らなくなっています。
下記は、ネットで見つけたULPAフィルターの家庭用空気清浄機です。
残念ながら、一般的な空気清浄機の値段からすると価格的に高いです。
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下記もULPAフィルターでしたが、フカダックという知らないメーカーで、
全体的な性能としては、良いのかどうか分かりませんでした^^;
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ただ、さらに詳しく調べていくと、上記の製品以外に、ULPA以上のフィルター性能で、
ULPAの欠点を改良しつつ価格的にも手ごろな製品もありました^^
それが、、、、
です^^;
下記が、そのクーロンHEPAフィルターを使った空気清浄機の
TOSHIBA 加湿空気清浄機 16畳用 CAF-KF5です。
1台で「本格空気清浄」+「本格加湿」の加湿機能付き空気清浄機です。
※2005年頃に発売されたモデルで、残念ながら、現在は在庫品限り
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実は、このクーロンHEPAフィルターというのは、かなりの優れモノです。
このクーロンHEPAフィルターは、従来のHEPAフィルターの改良型なのですが、
クーロン力という静電気の力を利用することで、
0.006μmの粒子を99.999%も集塵することができるのです!
一般的なHEPAフィルターで集塵しているのが0.3μmの粒子ですから、
その1/50という小ささの粒子まで集塵できるという事です。
0.006μmの粒子を集塵できるのなら、0.1μm(0.0001mm)クラスの放射性微粒子も、
難なく集塵できるというものですね^^
ちなみに、他のパナソニックやSHARP、ダイキンなど、他のメーカーも調べましたが、
0.006μmの粒子を除去できるというのは、他にはありませんでした。
なので、多分、見落としが無ければ、細かさとしては、業界No1かもしれません。
ただ、私自身、メーカーのTOSHIBAに電話して確認したんですが、残念ながら
クーロンHEPAのフィルターを使った空気清浄機は、在庫品限りで製造終了したそうです。
また、これも確認しましたが、現在の最新で出されているTOSHIBAの最新機種は、
残念ながら通常のHEPAフィルターにマイナーチェンジされてしまっています。
したがって、旧モデルのCAF-KF5のモデル方がフィルターの目が細かく、
現在の最新モデルの方が、逆にフィルターの目が粗いのです。
ちなみに、なぜ、このCAF-KF5のモデルだけ、これほど目が細かいかというと、
臭いの除去までをも、このクーロンHEPAフィルターで除去する仕組みだからです。
0.006μmというと、タバコの臭いやウイルスなども除去できるほどの性能です。
ですが、これ以降の機種は、臭いの除去に関しては、活性炭フィルターで行われることになり、
フィルターの目の細かさは、通常のHEPAフィルターで十分の設計になったようです。
このような理由で、現在はクーロンHEPAフィルターを使った空気清浄機は販売終了しており、
あまり数は出回っておらず、型的にも一昔前の空気清浄機なのですが、
放射性物質の除去を考えるなら、これが最も効果的な空気清浄機だと思います。
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参考:TOSHIBAのメーカーサイト
CAF-KF5の機能一覧|CAF-KF5の商品情報|
CAF-KF5には、「空清フィルター」と「加湿フィルター」の二つのフィルターセットがあります。
メーカーサイトによると、フィルター交換の目安とメーカー価格は次の通り。
空清フィルター(集じん+脱臭+除菌) 型番:CAF-KF5FS
・・・交換目安 3年(メーカー価格5,775円)
加湿フィルター(加湿) 型番:CAF-KF5K
・・・交換目安 1シーズン(約6ヶ月)(メーカー価格2,940円)
もし、CAF-KF5を購入されるなら、フィルターも一緒に買っておくと良いかもしれません。
(下記はそれぞれ、楽天市場での最安値の店です)
▼空清フィルター(集じん+脱臭+除菌) 型番:CAF-KF5FS
![]() TOSHIBA/東芝 空気清浄機交換用フィルター(集じん+脱臭+除菌) CAF-KF5FS【ポイント倍付050... |
▼加湿フィルター(加湿) 型番:CAF-KF5K
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約5年間の長期保存が可能です。無洗米でもあるので、 国民1人・1年当たりの米の消費量は約60kgです。 |
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主食のお米を確保した後は、水の確保が重要です。 カタダイン・ポケットフィルターはフィルター寿命50000リットルと、他の浄水器と比べ、段違いの性能を誇ります。 人が一日に必要な飲料水は、2.3リットルなので、大家族でも、 カタダインさえあれば、多くの水需要をカバーできます。 ちなみに、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁が推奨する緊急時の水の備蓄量は3日分で、 基本的に1人につき1日1ガロン(約3.8リットル)と定められています。 つまり、3日分なので1人につき約12リットルです 移動時や携帯用には「Vestergaard(ベスターガード) KATADYN(カタダイン) 携帯浄水器 Pocket Micro Filter ポケットマイクロフィルター 海外正規品・並行輸入 |
昔塩 1人10kg(700g×14袋)程度 |
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お米と水の次は、”塩”です。砂糖が無くても生きていけますが、塩は生命維持に関わります! 塩分が摂取できなくなると、人はめまいやふらつきを覚え、脱力感、筋肉異常、けいれん、精神障害など様々な朔影響を及ぼします。 日本の食用塩の需要は一人年間で約10kgです。 なお、昔塩は、香川県坂出市で作られているこういう特殊形状の塩です。 |
※結局は、日本人がいつも神棚に祀る「お米・水・塩」の3つを確保することが、人間が生きる上で重要な訳です^^