ハイパーインフレ対策を考える前に:CFD取引でインフレ対策!株と外貨で個人資産を守る

ハイパーインフレ対策を考える前に

   

インフレには良いインフレと悪いインフレがある事は、「前回の記事」で述べましたが、 ここでは、物の供給が不足して経済混乱が伴うようなインフレ(ハイパーインフレ)になった状況の事を考えてみたいと思います。



ただ、その前に注意点を述べますが、最近は、国家破たんを煽るような書籍(第二海援隊の浅井隆氏の書籍など)を読まれて、その知識を鵜呑みにして、ハイパーインフレ対策を講じようとされる方が非常に多いです。

確かに再び関東大震災が起きたら、とか、日本国債の大量償還期限が近づいている等の理由で、国家破綻や銀行の預金封鎖を恐れる気持ちは分かります。(管理人も一昔前まで、そうした考えに傾倒していたので、よく分かります)


しかし、不安や恐怖心に駆られて対策を講じるのは賢明な判断とは言えませんし、今一度、冷静になって、ご自身の考えとして、対策を講じる必要があるのかを考えるべきです。

なぜなら、株でも何でも投資に類するものは何でもそうなんですが、不安や恐怖心に取りつかれた時に行う判断や行動は、後で後悔するケースの方が圧倒的に多いのです。そして、人間が不安や恐怖心で採った判断や行動は、総じて高いツケを払わされる事が多いのです。


■事例1

日本では、1999年7月当時に流行った予言にノストラダムスの予言があります。世界は破滅するという予言を信じて、その運命の日までに全財産を費やしてしまった人の話などは、恐怖心に駆られて愚かなことをした、その典型例とも言えます。

■事例2

1637年にオランダで起こったチューリップバブルもそうです。チューリップで短期間に莫大な富を得られるという噂に民衆が焚きつけられ、民衆は高値のチューリップの球根を買いこみます。しかし、高くなりすぎた球根に買い手がつかず、相場が暴落すると民衆には大混乱が生じました。後で冷静になった時には、「何であんな高い買い物をしたんだろう」と嘆くのです。


そのほかにも、歴史的に、こうした恐怖に駆られた大衆行動は何度も目にすることが出来ます。

古来は、江戸時代の"ええじゃないか"、近代では、昭和金融恐慌、オイルショック、日本株のバブルなど、その時代時代に応じた形で色なものが出て来ます。次は、日本の国家破綻?それとも2012年のマヤ文明の予言でしょうか?


本当の投資のプロは、大衆が全く見向きしないうちに仕込んでおき、皆が恐怖で騒ぎ出す頃を見計らって、自分はサッと身を引いて大金を稼ぎだすのです。

あなたが、もし、ハイパーインフレの恐怖心や不安を抱えているなら、あなたに恐怖を植え付ける事で、誰が得しているのかを考えて下さい。そうすると、また違った一面が見えてくるかもしれませんよ?


教訓:恐怖心や不安で採った行動は高くつく!


仮に、ハイパーインフレ対策として資産移動を決定する場合は、その判断を下す際に恐怖心や不安心理を伴ってないかを自己チェックするように心がけて下さい。

もし、恐怖心や不安心理があるならば、一度冷静になって再考することをオススメします。




ちょっと前置きが長くなりましたが、ひとしきり注意を促したうえで、次回からいよいよ、本論に入りたいと思います^^;

次回は、議論の大前提として、そもそも、ハイパーインフレは日本で起こるのか?と言う事を調べるために、「日本国の債務状況と資産の内訳」を見て行くことにしましょう!


・・・ちなみに、今回紹介した恐怖や不安に駆られた大衆行動は、「高いお金を出して安心感を買う裁定取引(アービトラージ)をしている」と説明することができます。

○裁定取引の事が良く分かる本

裁定取引をきちんと理解すれば、そうした一般大衆の不安心理や恐怖心理を見越して、大金を稼いでいる投資のプロのやり方が見えて来ます。

大事なのは、情報を正しく理解し、本質的なモノの価値を知ることです。



次記事:日本国の債務状況と資産の内訳

個人資産のインフレ対策



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