多賀大社の夏越の大祓に行ってきました：不況対策！個人でも有効な方法

６／３０は、年の前半の締めくくりです。

日本全国、この日に、夏越の大祓（なごしのおおはらえ）をする神社が多いと思います。
（ただし、佐久奈度神社など、旧暦で行われているところもあります）

百人一首でも、こう詠まれていますよね。。。

98番　　
風そよぐ楢の小川の夕暮は　御禊ぞ夏のしるしなりける　従二位家隆

この夏の季節に、上句を見ると、、、

百人一首を作った藤原定家（97番）は、どんな思惑から、
自分の句の後に、藤原家隆 (従二位)を（98番）に持ってきたのか？

・・・というのが管理人的には、気になって仕方ありません＾＾；

多分、99・100番の後鳥羽院・順徳院の親子で全てが終わる前に、
（罪や穢れに対する）禊をしておくことが大事だよ。。。

なんて意味で、ここに御禊の歌があるような気もするのです。（単なる個人的な憶測です）

そう言う意味で、なるべくなら夏越の大祓は出ておいた方がいいかな？と思いまして・・・
本日、管理人は、（神道研究も兼ねて）多賀大社の夏越の大祓に参加してきました＾＾

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多賀大社の夏越の大祓

さて、どう言う事をしてきたか？と言うと・・・
（少し順番が前後している可能性もあるので、悪しからず）

①まず、皆で整列し、宮司さんが祝詞を読まれます。
（これは、大祓祝詞でした）

②続いて、事前に渡された切り幣（ぬさ）を、体に、左・右・左の順番で、振りかけます。
（罪の穢れを、切り幣で落とすと言う事でしょうかね）

③続いて、職員の方が布を切り裂きます。（八つに切った？）

すいませんが、こちらの写真はありません。ただし、大祓祝詞に、
「天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りて八針に取裂きて天津祝詞の太祝詞事を宣れ」
・・・と書いてあることを、目の前でやっているような感じだと述べておきます。

③続いて、予め奉納していた人型の人形を治めた箱を、職員がかついでいきます。
その後、人型の人形は、川に流されます。

④その後、参列者全員で、茅の輪くぐりをします。

回り方は、初めに①左から回って、次に②右から回ります。（神道は何事も左からです）
（多くの神社では、さらに①を繰り返す神社もあります）

これは、８の字で回ることで、結び（産霊神）が意識されているんですね。
こういう古い習俗の何気ない行動には、大きな意味が隠されているなと感じますね。

さて、これで、普通は、夏越の大祓は終了なのですが・・・

なぜか、多賀大社は、この６／３０が竈神社の祭日にもなっているそうで、、、
その後、全員で、竈神社にも参拝しました。

（竈神社と年神神社が、一緒に祀られていました）

夏越の祓の時に竈神を参拝するところって、多いのだろうか？と思って、
なんかちょっと不思議な気分になりました。

ちなみに、この竈神社は、本殿の中心から見ると、南東の位置にあります。

▼多賀大社の境内図（概略）

なぜ、ここに竈神が祭られているのだろう？と少し思ってたんですが、、、
竈神社の位置は、五行の観点から説明できるようです。

すなわち、東方は、木の生じる方角です。
そして、南方は、火の盛んな方角です。

すなわち、南東に位置する竈神社は、、、
木に火が付いて燃える途中の、木と火の両方の性質を持っているという事ですね＾＾

だから、本殿の南東方向に竈神を祀るというのは、理にかなっている訳ですね。
神社の配置も、また奥が深いですねぇ。

次のイベントは万灯祭（まんとうさい）

さて、夏越の大祓や竈神社・年神神社の例祭を終えて、
次なる多賀大社のイベントは、8月3、4、5日に行われる万灯祭（まんとうさい）です。

この万灯祭は、どういうお祭りかと言うと・・・

「私達の祖先の霊を守っている伊邪那美の神に感謝の献灯を捧げる祭り」なのだそうです。
そう言う意味で、ある意味、日本人に大きく関わるお祭りですね。
（参考サイト：多賀大社 万灯祭 古事記）

ちなみに、万灯祭の中央の大きい文字は、「神光」と書かれてあるそうな。
（光が、変わった字に見えますね）

この祭りは、多くの御神燈が灯され、とても幻想的なお祭りです＾＾
まぁ、興味のある方は、宜しければ、見に行ってみては、いかがでしょうか？

PS.
最後に、下記は、多賀大社の名物「糸切りもち」です。
（糸で餅を切るので、糸切りもちなのだそうな）

なんでわざわざ糸で切るのか不思議ですが、とても美味でした＾＾