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2014年5月14日
美味しんぼの中で、福島で起こっている事は風評被害ではなく実害だとする旨の内容で、
政府・環境省・福島県・大阪府・双葉町などが、次々と抗議をしています。
この放射能の被害の問題を考える際に、管理人が思ったのは、、、
チェルノブイリの時ついた「一つの嘘」が、今の日本を苦しめていると言う事です。
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チェルノブイリ原発事故の後、1990年4月、IAEAが発足させた
原発事故をめぐる国際諮問委員会(IAC)の委員長に重松逸造(故人)が就任します。
その後、19991年からの国際原子力機関(IAEA)の現地調査がありましたが、
この調査団を率いたのが、放影研の初代理事長だった重松逸造でした。
重松は、長瀧重信や山下俊一らとともに、現地調査をしています。
そして、その結果、重松は、チェルノブイリで(あれだけの被害を出しておきながら)
「現地では放射能の害は成人には見られず、むしろ放射線ストレスの方が深刻だった」
と重松は総括している訳です。
(だから、チェルノブイリでは放射能で死んだ人はほとんど居ない事になっている)
ちなみに、重松は、イタイイタイ病の問題でも、境庁の委託で
原因を調査するものの、イタイイタイ病の発症過程を解明するに至っていません。
(その間に、認定患者百五十人のうち、既に百三十四人が激痛の中で死亡)これまであらゆる公害問題で、全て企業利益になる方向に誘導した人物でとされます。
まぁ、これ以上は詳しくは言いませんので、詳しくは、下記をご覧ください。
それで、問題は、福島県立医科大学の副学長に、重松と同じ流れを汲む
山下俊一氏が就任し、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任している事実です。
管理人は、山下俊一氏の発言などを見ると、見事に重松逸造氏と同じだなと思っています。
3月20日の福島で行われた住民への初めての説明会で、山下氏は
「放射線の影響は、にこにこ笑ってる人には来ないが、くよくよしてる人に来る」
・・・と述べてます。
これは、
「放射能の害は成人には見られず、むしろ放射線ストレスの方が深刻だった」
・・・とする、チェルノブイリの被害と、同様の見解です。
恐らく、彼らは、今さら「放射能の被害は実害である」
などとは、口が裂けても言わない、、、いや、言えないのではないかと思います。
なぜなら、福島の放射能の被害が実害ならば、チェルノブイリの嘘までが曝け出され、
今まで冒してきた事が明らかとなり、過去の非道を糾弾される立場になるからです。
彼らはその糾弾を非常に畏れており、
だからこそ、必要以上に反対の考えを持つ人を叩いているのです。
美味しんぼの問題でも、国・環境省・福島県・大阪府・双葉町と、次々と抗議をしてますが、
たった一つのマンガに対し、これほど強く拒否反応を示すのは、ハッキリ言って異常です。
- 双葉町:『美味しんぼ』の鼻血描写に双葉町が抗議「差別を助長させる」
- 福島県&大阪府:「美味しんぼ」問題、福島県と大阪府が相次いで抗議
- 環境大臣:環境相「鼻血と事故、因果関係ない」 美味しんぼ表現で
- 政府閣僚:「美味しんぼ」描写内容に閣僚から苦言相次ぐ
福島の放射能問題は、それだけ企業や政府、自治体が触れてほしくない問題だったのでしょう。
前述のように考えると、福島の放射能災害の根っこにあるのは、
「チェルノブイリで放射能被害は無い!」とした一人の日本人の嘘が発端です。
そして、その嘘が、延々と今の日本をも苦しめる元凶になってしまっていると感じます。
ただし、私自身、彼らを糾弾するつもりは毛頭ありません。
なぜなら、誰も嘘をついたことの無い人間なんていませんし、
そうした嘘が、今の日本社会では蔓延し、まかり通ってしまっているからです。
例えば・・・下記のような構造が、日本には、厳然として存在しています。
国会議員に選ばれる政治家の多くは、大企業の関係者か、そのロビイストです。
彼ら政治家は、政治献金を貰った見返りに、その企業の利益を優先する法律を策定します。 (消費税も税率UPしたにも関わらず、企業減税がされてましたね!)
そしてさらに、企業は「研究費」と称して学者にお金を出し、
お金に目がくらんだ学者は、企業にとって都合の良いデータををばらまきます。そして、その嘘をマスコミがそのデータを大々的に報じて世論を形成し、
結果、一番弱い大衆が、もっとも迫害されていく。
まぁ、こういう縮図が出来あがってしまっています。
福島の放射能問題は、それが一番、顕著になった事例であるに過ぎません。
こういうお金にに魅入られた社会の末路は、
"一部の強者が、多くの屍の上に立つ"、、、言わば、弱肉強食の獣の世界です。
だから、お金のとりこになる人は、とりこに成っていくと思いますし、
そうではない人は、まったく別のものに価値を見出す時代になると思います。
「お金」に目がくらむと、本当の真実を見る目が曇ります。
御用学者は、企業によって都合の良い科学データだけ集め、それを科学的な成果だとします。
その結果、「放射能と健康被害には、関連性があるとは認められない」とされてしまいます。
一部のお金に欲のくらんだ学者の知見が、他の多くの人の苦しみや死を招く、、、
そんなに人を不幸にする「科学」なら要らないと管理人は思うんですがね。
そういう意味でも、先ほど挙げた人の中でも、特に「学者」と呼ばれる方の責任は重いのです。
学者の嘘が信じられ、教科書・実績となり、そこから嘘が無限に広がる事もあるからです。
ちなみに、聖書にも、学者(教師)が、最も厳しい裁きを受けると書いてます。
それくらい、学者の責任は重いのです。
<ヤコブの手紙3章 1節>
わたしの兄弟たち、あなたがたのうち多くの人が教師になってはなりません。
わたしたち教師がほかの人たちより厳しい裁きを受けることになると、
あなたがたは知っています。
<マタイの福音書18章6節>
わたしを信ずるこれらの小さい者のひとりをつまずかせる者は、
大きなひきうすを首にかけられて海の深みに沈められる方が、その人の益になる。
風評被害は、ハッキリ言って経済的利益、「お金」を優先した考え方です。
その風評被害とする恩恵を、最も受けているのが「東電」でしょう。
彼らにとっては、放射能被害が無く、全て風評被害ということにして、
住民に賠償をする被害範囲が、小さければ小さいほど、企業利益になるのですから。
また、政府にとっても、全て風評被害ということにすれば、その分支出が減ります。
福島県も、住民に逃げられると財政が成り立たないので、住民に避難されると困ります。
ちなみに、原発事故当時、住民避難させか迷った管総理に、福島県の佐藤雄平知事が、
「100キロ圏内の住民を避難させるとパニックになる。20キロ圏内にさせて欲しい」
と範囲を狭めてしまったと、「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」に書かれてます。
結局は、政府も自治体も、企業も学者も、、、全て経済優先の考え方が主流です。
経済よりも、人命を優先しようという考えは、ほとんどそこは見られません。
まぁ、これが利益優先の資本主義の馴れの果て、、、なのではないでしょうか。
それに対し、井戸川氏の言葉は、企業利益には反するのでしょうが、
まさに、人命優先の考え方であると管理人は思います。
戦国時代の武田信玄の言葉として、『甲陽軍鑑』品第三十九に、
『人は城、人は石垣、人は堀、情けは見方、あだは敵』と言う言葉があります。
信頼できる「人」は「城」にも匹敵する、、、という意味ですが、
お金の力でコロコロ意見を変える人の言葉と、人命優先でお金になびかない人の言葉。
どちらの言葉が、胸に突き刺さるでしょうか?
ちなみに、現在自民党は「死亡消費税」を導入を検討しています。
人の死までをも、お金に変える制度、、、恥ずかしくないんでしょうか。。。
(この税制が出来れば、ますますお政府は国民を守らなくなる事は道理です。
集団的自衛権も、併せて考慮すると、かなり怖い事になりそうです)
それで、美味しんぼの問題で、再び、大きく注目された福島ですが、、、
この問題をつぶさに見ると、「経済優先で考える人 or 人命優先で考える人」
同じ日本の中でも、きっぱり意見が二分されつつあるのが、見て取れます。
これは平和の日が終わり、分裂の時が、近づいてきた予兆なのかもしれません。
あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。
そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。今から後、一つの家に五人いるならば、三人は二人と、
二人は三人と対立して分かれるからである。父は子と、子は父と、母は娘と、娘は母と、
しゅうとめは嫁と、嫁はしゅうとめと、対立して分かれる。」
ところで、少し話は変わるんですが、、、
「美味しんぼ」で示された事が本当ならば、かなり深刻な問題です。
でも、その情報を知って何も変わらなければ、「美味しんぼ」の意義は無くなります。
ですので、国民は、それを知ってどうするか?を真剣に考えるべきだと思います。
今現在、政府の方針で、続々と避難地域から福島県に帰還命令が出ているようですが、
管理人は、果たしてそれで良いのか正直疑問ではあります。
中には、移住したくてもお金の問題などで、移住出来ない人もいるでしょうし、
逆に、年配者等、故郷で暮らしたいという方も居るでしょうし、
クオリティ・オブ・ライフの考えも、あってしかるべきかと思っています。
そういった事を、ひっくるめて、「美味しんぼ」の問題を契機に、
今一度、福島に対しての支援をお願いしたいと思いますm()m
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